健康のため、自転車通勤・自転車通学をされている方増えてますね。わたしは自転車通勤歴20年以上になります。片道45分、爽やかな風や新緑を感じて走る気持ち良さは、朝の憂鬱な気分も吹き飛ばしてくれます。満員電車に乗らなくていいのもいいですね！でも、そんな自転車通勤にも悩みが・・・
自転車の大敵は雨
通勤手当○万円を浮かせて健康にも良い一挙両得の自転車通勤ですが、季節によっては辛い時も・・・。そう梅雨です。梅雨は自転車愛好者にとって最悪の季節です。
雨の日の電車やバスって、普段よりずっと混んでるし、傘を持っている人がいたり、その傘で服やカバンが濡れたり、湿気が多くて汗かいたり、湿気が好きなウィルスもいっぱい飛んでたりと、悪いことだらけ。なんとか自転車で通いたいところ。
でも、単にレインコートを着るだけだと、雨が染み込んできたり、靴が濡れたり、風でレインコートがめくれ上がったり、汗でビショビショになったり、眼鏡に付いた雨粒で前が見えなくなったり、レインコートをたたむのが大変だったり、変えの靴下や靴をもったり、と苦労も多いので、この時期だけは我慢して電車やバスに乗っている方も多いのでは？
雨でも快適な自転車アイテムの選び方
20年の経験を活かした、雨の日でも快適に自転車に乗るためのスタイルをご紹介します。おすすめアイテムをすぐ見たい方は梅雨を乗りきる自転車グッズはコレ！へ飛んでください。
それは、 撥水レインコート＋帽子＋靴カバー＋小さいタオル＋大きめのビニール袋 です！
撥水レインコート
「防水」ではなく「撥水（はっすい）」です。ハスの葉っぱに水滴が浮いているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか？
防水というのは、水を通さない塩化ビニルや合成ゴムなどの素材を使ったもので、水を通さない代わり汗も逃げていかないので、内側でムレムレになってしまいます。
レインコートについた雨粒は大きな塊となって張り付き、それが溜まったり流れ落ちたりして、傷んだ生地の部分や、縫い目・縫い糸の部分から浸入してきます。また、購入後一定期間で生地そのものが劣化し雨の侵入を許してしまいます。
撥水は、素材ではなく水を弾く加工です。シリコンやフッ素などでレインコートの表面を加工します。目に見えないほど小さな凹凸をつけることで、雨粒が触れた瞬間小さい球状になり、素材に貼りつくことなく転がり落ちてしまいます。雨が浸透してくる暇もありません。
水の分子より小さい空気や蒸気は通すため、レインコートの内側でかいた汗が蒸発し、蒸れにくくスポーツウェアなどでも活用されています。
豆知識その１
梅雨の定番カタツムリの殻は、実はこの凹凸加工になっていて、雨どころか泥の汚れもつかない構造で、いつも綺麗なんだそうです。自然の進化はすごいですね！
撥水加工は洗濯をすると少しずつですが効果が落ちてきます。洗いたい時は、玄関先やお風呂場で軽くシャワーして、ハンガーにかけておくだけで十分です。
もう一つ撥水で良い事は、自転車から降りて片付ける時、ほとんど雨粒がついていない状態なので、サッと振るうだけでほとんど拭かずにすみません。とっても楽です。職場や学校でレインコートを干す場所が無くても安心です。
サイズは、自転車に乗る時だけ使うなら、大きめのものがおすすめです。わたしはＭサイズですが、レインコートはＬＬサイズを買っています。体とレインコートの間に隙間がたくさんできるので、より汗をかきにくく快適です。ただ、歩くと不格好です。ワンサイズ上がある方は試してみて下さい。
色は、車やバイクから見た時に目立つ色が安全です。明るい水色や赤、オレンジ、黄色、白などが良く、黒や紺は夜間ヘッドライトが当たっても目立たない場合があるので避けた方が良いです。
男性の方はズボン付き、女性の方でスカートの方はスカートタイプやトレンチコート風のものもありますので探してみて下さい。この際、丈が十分長いものを選んでください。
豆知識その２
撥水には、「撥水」「強撥水」「超撥水」があります。加工により出来た凹凸と水滴表面との角度により分類されます。凹凸というより△で考えた方がわかり易いですね。加工表面にできた△と水滴の○がぶつかった場合、△がとんがっている方がより○（水玉）を弾くというわけです。この角度が90度以上になるものが撥水、120度以上になると強撥水、150度以上になると超撥水と呼びます。
おすすめの撥水レインコートは下の方で紹介していますが、自転車通勤・通学用にレインコートを購入する際は、「防水」ではなく「撥水」のものをチェックしてみて下さい。
最近は、汗を逃がす防水＋撥水というのもあるので、下のおすすめアイテムではそちらを選んだものもあります。
ちなみに、自転車通勤を始めたころ愛用していた100円ショップで売っているものは、防水ですらないただのビニールの場合もあり、汗でひっつくし20分くらいで雨が侵入してくるし、割とすぐ破れて何度も買う羽目になるので、長い目で見るとちゃんとしたものを選んだ方がお得で快適です。
豆知識その３
レインウェアは雨の日に着たり履いたりする衣類の総称で、その中にレインコートやレインポンチョ、レインスカート、レインシューズ、レインハットなどがあります。カッパはレインコートと同じ意味で、元々はポルトガル語のcapaで、合羽というのは当て字だそうです。
帽子（レインキャップ）＋帽子クリップ
次に帽子です。つばの長いキャップ型です。わたしは眼鏡をかけているので、ちょっとした雨や雪でも前が見えなくなっていましたが、キャップをかぶるようにしてて解消しました。
帽子だけだと風で飛んで行ってしまうので、レインコートの帽子の下にキャップをかぶります。念のため帽子クリップをつけてもいいですね。今はおしゃれなものがいっぱいあります。こちら⇒（［楽天］帽子クリップ で検索）で、色々楽しいものが出てきます。
帽子はそんなに濡れないので個人的にはこだわりはありませんが、撥水のものもありましたので、下で紹介しています。普段使っているものでもいいし、わたしは100円ショップにあった200円（100円じゃないの？なぜ？）の帽子を雨専用に買いました。頭はちょっと蒸れるので丸洗いできるものがおすすめです。
靴カバー（レインシューズカバー）
急な雨や弱い雨で意外と忘れがちなのが靴が濡れる事。レインコートから垂れて来た雨で気づかないうちに靴下までびっちょり、なんてことがよくあります。
靴カバー（レインシューズカバー）はその名の通り、靴ごとふくらはぎ部分までまるっと覆うものです。わたしはバイク用のしっかりしたものを購入しましたが、長時間の通勤・通学でなければ1000円くらいからあります。こちらも下で紹介します。
レインシューズカバーの上部（ふくらはぎの部分）がしっかり閉じられるゴム付きのものを選んでください。緩いと隙間から雨が入ってくることがあります。
ズボンタイプのレインコートの場合には、レインコートのズボンの下に靴カバーのを入れ込めると全く濡れないので完璧です！このためにも、レインコートは大きめのサイズがおすすめです。
ハンドタオル、大きめのビニール袋
ハンドタオルは必ず持っておいた方が良いです。顔や手を拭いたり、乗る前に自転車のサドルを拭いたり、雨具を拭いたり、1枚持っていると重宝します。タオルは職場や学校でこっそり干しておくといいですね。
大きめのビニール袋は、雨具を全部まとめていれておくのに使います。朝降っていた雨が帰りにやんでいた時に便利です。小さくたたんでポケットや会社・学校の机にいれておきましょう。2枚もっていると、濡れたもの、濡れてないものに分けることが出来るので便利です。カバンをつつんで自転車かごに乗せるのにも使えます。
梅雨を乗りきる自転車グッズはコレ！
楽天ショップでは同じ製品を扱っている複数のネットショップがありますので、比較してなるべく安い価格で購入できるところを選びました。
超撥水レインコート（ズボンタイプ）
おすすめの超撥水レインコート（ズボンタイプ）［楽天］
肘や腕の部分に工夫がされていてとても動きやすいです。わたしも愛用しています。
超撥水レインコート（ポンチョタイプ）
おすすめの超撥水レインコート（ポンチョタイプ）［楽天］
荷物が大きかったり、リュックで通勤する方は、自転車かごも守ってくれる、こちらがおすすめです。安いのにかなり使えるアイテムです。
最近は、上の撥水レインコートのズボンと、このポンチョタイプを使うことが多くなりました。ちょっとしたお買い物にも重宝しますし、弱い雨ならズボンなしでもいけます。
色がネイビー（紺色）とレッド（ピンクっぽい赤）の2色で、安全を考えるとレッドなのですが、男性の方はちょっと恥ずかしいかも。裾の部分に反射テープがついているので、わたしはネイビーにしました。透明の大きめのバイザーがついているので帽子なしでも結構いけます。
おまけでついてくるシューズカバーは、残念ながらほとんど使えませんので、別途購入されるのが良いと思います。
撥水レインコート（ロングタイプ）
おすすめの撥水レインコート（ロングタイプ）［楽天］
女性向けには、こちらを選びました。妻も使っています。自転車用の場合はワンサイズ上が良いと思います。足元が濡れるので靴カバー（レインシューズカバー）も一緒に使ってみて下さい。
超撥水帽子（レインキャップ）
わたしは帽子は安いものをつかっているのですが、帽子にもこだわりたい方はこちらはいかがでしょう？超撥水でつばの長いものを選びました。
撥水帽子（サンバイザー）
おすすめの撥水帽子（サンバイザー）［楽天］
特に女性の方には、サンバイザーおすすめです。髪が乱れなくてすむし、頭が蒸れないので快適です。つばの部分がかなり長いので良さそうです。
帽子クリップ
帽子クリップはお好みのデザインで。上の他にも色々あります。さすがに撥水のものはないみたいです。
帽子クリップ で 楽天ショップ を検索する
撥水靴カバー（レインシューズカバー）
おすすめの撥水靴カバー（レインシューズカバー）［楽天］
比較的安くてしっかりしています。いいですね。わたしは2500円くらいで買ったので、これから購入される方はこちらおすすめです。1000円未満のものもありましたが、防水だったのでこちらを選びました。
使い捨て靴カバー（レインシューズカバー）
使い捨て靴カバー（レインシューズカバー）[有限会社万来公式HP]
使い捨ての靴カバーを見つけたので紹介しておきます。撥水ではないですが、便利で片道なら十分使えるので紹介します。普段使っている靴カバーを忘れた時や突然の雨用に会社に２，３枚置いておくと安心です。
最後に
梅雨でも自転車で快適に通勤・通学する方法を書いてきました。
レインコートはどうしても視野が狭くなったり、後方確認がめんどくさくなったりしがちです。特に横断歩道や車道では、しっかりと周りを見て安全運転で事故を起こさないよう注意しましょう。
雨の日は、傘をさしてクルクル回して楽しくなっている子供や、渋滞しやすいため焦ってちょっと危ない運転になっている人もいます。我々自転車族は普段よりスピードを抑え、ゆっくりと雨の音を楽しみながら走りましょう。
参考になれば幸いです、ご紹介したアイテムで梅雨の自転車ライフをお楽しみ下さい(^^♪
